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【理学療法学専攻】卒業生の活躍 from Ecuador vol.8

理学療法学専攻
本学の卒業生で昨年度まで本専攻教員でもあった桂理江子先生が,現在はエクアドルで活躍されています。
桂先生より第8弾メッセージを頂戴しましたので掲載いたします。
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?Hola,todos! ?Como están?
みなさん、こんにちは!元気ですか?

12月も半ばを過ぎ、日本はすっかり冬の装いになっているかと思います。
初雪は降りましたか。
日本もクリスマス間際の華やかな雰囲気で街が賑わっている頃でしょうが、キリスト(カトリック)教が多いエクアドルも、時候のあいさつとしてクリスマスの予定を聞きあうくらい、クリスマスが待ち遠しい雰囲気になっています。
でもそこはエクアドル。雪はもちろんなく、むしろ相変わらず日中の日差しは強く、春のような気候の中で迎える初めてのクリスマスになりそうです。

さて、去る11月14日はエクアドル理学療法の日でした。
この日は「理学療法の日おめでとう」と書かれたケーキをみんなで食べるほど、誰かの誕生日のような雰囲気。
翌日は臨床実習も授業も休みで、午前はアカデミックプログラム、午後は学生のダンスや歌などの出し物という特別プログラムが行われました。
  

わたしはこのアカデミックプログラムの一つとして、高齢者の理学療法について講義する機会をいただきました。
なぜ高齢者の健康増進が重要なのか人口推移を説明し、日本での介護予防運動の取り組みを紹介しました。
日本の高齢化率は29.1%(2022年)であるのに対し、エクアドルでは7.4%(2020年)。増加傾向にはあるとはいえ、学生たちはどう考えるのか不安もありました。
しかし、対象学生第1~3セメスタ―の学生の感想をみると94%がエクアドルでも健康増進への介入は効果的だと回答し「理学療法士として予防を意識しなければならない」「理学療法士は高齢者の健康維持に関わる専門家だから」「皆がよい老後を送る権利があるから」というコメントが挙げられていました。


また、理学療法士の専門性を生かし、高齢者に対してどのような介入ができるかという問いには「運動と食事の管理」「年齢に合った運動と姿勢改善」「身体的な面だけではなく、心理的な面からのアプローチ」というコメントが挙がりました。
このコメントを見て日本の学生さんはどう感じるでしょうか。
わたしは、文化や医療事情など日本と相違点も多い中、対象者のより良い生活のために何ができるかということを真摯に考える姿勢に国の違いはないなぁと感じました。
印象的だったのは「職業は関係なく、高齢者は尊厳をもって配慮されるべき存在である」というコメントで、職業以前に人としてどうあるべきかを考えさせられました。

その後は学年対抗で、インディヘナのダンスを披露したり、ミス?ミスターコンテストがあったりと賑やかな雰囲気に変わりました。
さらに、その夜は学生主催のダンスパーティーが一晩中繰り広げられるという具合。
ラテンの情熱的なダンスを十分に満喫し0時過ぎにお暇しましたが、後日聞くところによるとその後さらに情熱的になったようです。
学生や同僚と様々な時間を共有し、最近学内でも声を掛け合う人が増えて嬉しいです。

?Nos vemos próxima vez! また次回会いましょう!