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人間工学学会で発表しました

作業療法学専攻
去る6月22日、23日に北海道千歳市にある公立千歳科学技術大学で日本人間工学会第65回大会が開催されました。その研究大会で、「文字強調が長文の内容認知と理解に与える影響」の発表をしてきました。

作業療法士なのに、日本人間工学学会で発表?と思われるかもしれません。2つの学問は、一見つながらないようにも思えますが、実は、世界作業療法士連盟(WFOT)の作業療法士養成教育の基準(Minimum Standards for the Education of Occupational Therapists 2016)の中にも「人間工学(Ergonomics)」は、必要な知識と位置付けられています。作業療法カリキュラムにおいては、作業分析学、日常生活学、生活環境学などに必要となる知識に関連する学問です。作業療法士の中にも日本人間工学学会に所属される方はいらっしゃる状況です。

今回発表した研究は、語句を太字にする文字強調と文章に下線を引く文字強調の違いについて、設問の正答とは関係のないでたらめな文字強調をしたときの違いについて、実験を通して検証したものです。でたらめな語句を太字にする強調の場合は、その周辺も読むため、文字強調がない文章の場合よりも正答率が上がるが、文章に下線を引く文字強調した場合は、その文章のみを読むため、文字強調がない文章の場合よりも正答率は下がるという結果が得られました。参加者から複数の質問をいただき、有意義な時間を過ごすことができました。