加藤由美 教授
KATO Yumi
■学歴
上智大学文学部社会福祉学科卒業
東北大学大学院経済学研究科博士課程前期修了
東北大学大学院経済学研究科博士課程後期修了
博士(経済学)(東北大学第17号)
■職歴
1984年 医療法人宏人会 医療ソーシャルワーカー(~1984年12月)
1987年 医療法人宏人会 医療ソーシャルワーカー
■教歴
2004年 東北文化学園大学医療福祉学部 助教授
2007年 東北文化学園大学医療福祉学部 教授
2009年 東北文化学園大学大学院健康社会システム研究科 教授
2021年 東北文化学園大学経営法学部 教授(~現在)
放送大学 客員教授
■所属学会
日本医療?病院管理学会
日本医療マネジメント学会
日本在宅医療連合学会
日本医療ソーシャルワーク学会
■担当授業科目
経営法学部:医療管理学Ⅰ、医療管理学Ⅱ、人間文化探求、基礎ゼミナールⅡ
現代社会学部:医療福祉論、医療福祉マネジメント論、保健医療サービス論、ソーシャルワーク論Ⅰ
大学院:保健福祉総合サービス論、保健福祉総合サービスセミナー、現代地域医療総合講義
■研究テーマ
医療福祉システムのコーディネート機能に関する研究からスタートし、退院支援のコーディネート機能研究を経て、近年は宮城県東松島市を研究フィールドに医療福祉及び多職種ネットワークの視点で地域包括ケアシステムに関する研究を行っている。本研究は次の3領域から成る。
1.地域包括ケアシステム推進支援
2016年に宮城県東松島市における地域包括ケアシステムの基本理念(東松島市医療福祉サービス復興再生ビジョン)策定に関与して以来、「地域包括ケア推進会議」委員及び「在宅医療?介護連携協議会」委員の立場で、当市の地域包括ケアシステムの推進を継続的に支援している。
2.多職種ネットワークの運営支援及び評価
地域の在宅医療?介護は、それぞれの専門的機能を担う医療機関及び介護施設?事業所等の連携によって展開される。それを下支えするのが、所属も老虎机游戏も異なる多様な人々のつながり(多職種ネットワーク)である。2016年以来、宮城県東松島市域を中心に活動する多職種ネットワーク「おいおいの会」のコアメンバーとしてネットワーク活動の運営に与るとともに、定期的?継続的な参与観察及び調査等を通じて「ネットワークへの参加によって得られる効果」など多職種ネットワークの評価に関する研究を行っている。
3.医療介護福祉の地域連携評価
地域における医療介護福祉の連携状況の把握(地域連携評価)は、その地域の医療介護福祉の課題を明確化して改善策を講じる際に不可欠であり、高齢者対象の地域包括ケアシステムはもとより、全世代が対象となる「地域共生社会」の拡充に資するものである。本研究では2017年に、宮城県東松島市における医療介護福祉の地域連携評価を、多職種ネットワーク「おいおいの会」参加経験者を評価者とし、評価尺度に「医療介護福祉の地域連携尺度」を用いて実施した。同様の評価作業を今後とも継続的に行っていく予定である。
■著書
2019年 保健医療サービス第4版(共著):弘文堂
2016年 保健医療サービス第3版(共著):弘文堂
2013年 保健医療サービス第2版(共著):弘文堂
2009年 実践的医療ソーシャルワーク論改訂版第2版(共著):金原出版
保健医療サービス(共著):弘文堂
2007年 臨床に必要な保健医療福祉(共著):弘文堂
2007年 平成18年度診療報酬改定の影響度?経営実態調査報告書(共著):社団法人日本病院会
2006年 医療の政策と経済(共著):社会保険研究所
2004年 実践的医療ソーシャルワーク論(共著):金原出版
■論文
2014年 Evidence-Basedな退院支援へのアプローチ―退院支援DBを用いた取り組み:地域連携入退院支援Vol.7,No.4,104-109.日総研
2014年 当学会の退院支援研究事業における実態調査概要、及び退院支援DBの活用(第1報):医療ソーシャルワーク研究.第4号52-61.日本医療ソーシャルワーク学会
2013年 バスキュラーアクセス関連事故の実態と予防策(共著※Second author):財団法人宮城県腎臓協会会報第24号47-53
2012年 退院支援におけるMSWと看護師の共通点と相違点―退院支援の専門性の明確化に向けて:病院.第71巻第4号68-73.医学書院
2007年 医療ソーシャルワーカーのコーディネート機能による患者不安度軽減効果(※First author):病院.第66巻第1号64-69.医学書院
2006年 医療ソーシャルワーカーのコーディネート機能と平均在院日数、病床利用率への影響分析(※Second author):病院.第65巻第10号64-67.医学書院
2003年 政策?施策評価におけるコミュニケーション調査の設計と検証(共著※First author):計画行政.第26巻第2号38-49.日本計画行政学会
2002年 医療ソーシャルワーカーのコーディネーションに対する患者、家族、院内外関係者、ワーカーの満足度評価分析―効果性の評価視点に基づく医療福祉システムコーディネート機能の評価(共著※First author):社会福祉学.第43-1巻54-66.日本社会福祉学会
2001年 医療福祉システムのコーディネート機能に関する研究:東北大学大学院経済学研究科 博士論文
2001年 次世代地域医療?福祉情報システムの設計(共著※Second author):医療とコンピュータ.Vol.2.No.7.22-26
2001年 患者かかりつけ薬局を決定する要因分析(共著※Second author):Health Sciences.Vol.17.No.2.55-65.健康科学学会
2001年 保険薬局の患者満足度に影響を与える要因分析(共著※Second author):病院管理.第38巻第1号7-14.日本病院管理学会
2000年 血液透析患者の心理?社会的ニーズの傾向に関する実証分析(共著※First author):病院管理.第37巻4号25-34.日本病院管理学会
2000年 高齢社会における地域福祉のシステム化―公的介護保険の導入と新しいコミュニティ(共著※Second author):社会学年報.第29号1-15.東北社会学会
2000年 診療報酬改定と病院の意思決定(共著※Second author):病院管理.第37巻4号15-24.日本病院管理学会
2000年 新コミュニティの形成による介護サービスの効率的提供(共著※Second author):都市計画.第49巻第4号15-20
1998年 透析医療における医療ソーシャルワーカー(MSW)のコーディネート機能に関する実証分析:東北大学大学院経済学研究科 修士論文
■趣味
①映画?ドラマ等の鑑賞(あらゆる作品がサブスクリプションで見放題、便利な世の中になりました)②筋トレとピアノ(組み合わせ!いずれも趣味と書くのもおこがましく所謂「下手の横好き」です)③読書(子どもの頃の熱中度に比べると大分穏やかになりました)④料理(要するに食いしん坊です)
■好きな言葉
夢もなく恐れもなく:Nec spe nec metu(年齢を重ねるにつれて、この言葉の含意が深く心に響きます)
■学生へのメッセージ
学生の皆さんには「今を生きる」ことを願います。今、この一瞬一瞬が己の未来を形作っていくのです。