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第8回アジア太平洋作業療法学会(APOTC)に参加

作業療法学専攻
専攻教員が国際学会でポスター発表をしましたのでご報告します。

【学会参加報告:王治文】
11月6-9日札幌で開催される第8回アジア太平洋作業療法学会(APOTC)に参加してきました.APOTCはアジア環太平洋各国の作業療法士が4年に一度集まる学術集会です.前回はコロナ感染症が世界的に爆発的に蔓延し,やむを得ずWEB開催に余儀なくされました.今年は久々の対面開催,しかも美景美食が楽しめる日本札幌で行われ,参加者みんなワクワクして学会参加を楽しみにしていました.

開催国の日本からの参加者がもちろんのこと,台湾や韓国,シンガポール,香港等も各々100人以上の参加者が訪れました.また,現役の作業療法士のみならず,今回は学生フォーラムや学生発表セッションを設け,多くの大学生も参加しました.学会事務局の発表によると,延べ34の国?地域から2024人の参加者がいました.2024年の開催で2024人の参加者がいること,実にミラクルな数字でした.

学会のテーマは「Empowering Collaborative Community : Sustainable and Evidence-Based Occupational Therapy」です.さまざまな経験を持つ作業療法士がお互いの知識と技術が口述?ポスター発表やワークショップ,シンポジウムを通して,人々が住み慣れた地域で大切な人や家族?地域の人々と共に暮らし,自分らしく生きることができるための作業療法の価値と役割を議論しました.

(学会長講演の様子)

個々の発表だけではなく,各国?地域の代表者が集まり,地域や人種などの違いを超えて,健康,福祉,貧困,教育,仕事,環境,権利など多くの分野で作業療法士が活躍する経験を共有し,持続可能な社会と科学的な根拠について学びあう機会を設けました.

(参加国紹介の様子)
さらに,ウェルカムパーティや晩餐会の他,書籍や機器の展示,作業活動コーナー,コーヒーブレイクを準備し,作業療法士らしく作業を行うことで自然に交流できる機会が多く設定されていました.

こちらは「What is your strategy to memorize? - compare with pictures and words」をテーマに発表し,日本,シンガポール,台湾からの参加者と意見交換を行いました.失語症患者への適応方法や失敗感を与えない提示方法など,臨床的な応用に関する助言もいただきました.発表してよかったこととこれから改善して早く試してみたいとの期待感が同時に沸き上がり,これからの研究に活かしていきたいと思いました.



(ワークショップの様子)

充実した4日間があっという間に終わりました.学会期間中札幌で初雪を見ました.0度近くの気温に寒く感じますが,他の参加者と楽しく交流する雰囲気に温かさも感じます.APOTCは4年後韓国で開催される予定で,その前世界作業療法学会は2026年バンコクで行う予定です.また発表できる新しい研究結果がありますよう,今から頑張ると思うところです.

教員紹介 王治文
第8回アジア太平洋作業療法学会(APOTC)