車中泊はDVTリスクから避けるべきとされているが、感染症対策では有効とも考えられる。本研究の目的は、種々の車中泊条件が下肢血流に与える影響を明らかにし、自然災害避難時に車中泊の安全活用法を確立することである。第1研究は、車中泊条件(座位姿勢でのリクライニング角度の違い)が下肢血流に与える影響を明らかにするために、規定した条件下でのヒラメ筋静脈径と大腿静脈速度を測定する。第2実験として、下肢血流低下の予防具(弾性着衣)使用が第1実験の結果に与える効果を明らかにする。第3実験は、第1~2実験の結果をもとに、下肢血流への影響を最大限軽減できる条件の確立(姿勢、弾性着衣の有無を含む)することである。