平成29年度卒業証書授与式が挙行されました
お知らせ
国見の丘にもようやく春の息吹が感じられる弥生三月の佳き日に、平成29年度東北文化学園専門学校卒業証書授与式を盛大に挙行できますことは、卒業生、在校生はもちろんのこと、私達教職員にとりましてもこのうえない慶びであります。
保護者の皆様には、この日まで卒業生のみなさんの勉学を支えてこられたことに対して、ここに深く敬意を表し、あらためて感謝を申し上げます。
ー要旨ー
◆卒業生のみなさんがつくされた、これまでの学業に対する真摯な努力を心からたたえたいと思います。
◆専門学校での生活はみなさんにとって、それぞれ大きな意義があり、今後の生き方につながる、貴重な青春の記録となります。本校での生活を、単なる過去の思い出としないで、これからの人生の踏み台にして力強く歩んでいってください。
◆これからみなさんが歩んでいく道はまさしく人生の本番であり、もはや学校や家庭といった限られた範囲での保護された環境ではありません。なんとしても自分の力で切り開いていかなければならない世界であり、厳しい現実の世界なのです。そこでは何事も自分の判断に任され、自由であるかわりに義務と責任が要求されます。まずはこのことをしっかりと認識してほしいと思います。
◆社会人として歩んでいくにあたり大事な「二つの期待する人」
1.「感謝される人」
「恩を感謝するのは、徳の最小なるもの、恩を忘れるは、不徳の最大なるもの」という言葉があります。卒業生のみなさんは、これからの人生において、自らの努力とともに、それを支え励ましてくれる多くの人達の存在が、必要であることを東日本大震災で実感したと思います。そのような多くの人達の支えに対して、常に感謝の念を忘れない姿勢が、人生を明るく、楽しく、そして、幸福をもたらしてくれるものであると思います。
そして、このような「感謝の気持ちをもつ人」となると同時に見返りを求めず、丁寧に物事にあたる人、一生懸命努力する人、思いやりのある人などのような「感謝される人」にもなってほしいと思います。
やるべきことをしっかりとやっていけば、それを周りの人は認め、感謝してくれるものでもあります。多くの人から感謝されるような努力を、これからの生活の中で、実践していくことを大いに期待しています。
2.「自分を見つめることのできる人」
「鏡屋の前に来て ふと驚きぬ みすぼらしげに歩むものかも」という歌があります。
これは、石川啄木が、町をぶらぶら歩いている時、その道の先に一軒の家具屋さんがありましたが、その鏡に気づかず、啄木は、「向こうからだらしのない人間が歩いてくるな」と思いました。しかし、だんだん近づいていったら自分の姿だった、ということを詠んだ歌です。
私達は、自分自身を鏡で通して見ている姿と、人が見ている自分の姿が、異なっていることを知る必要があります。今の自分はどうであるのか、姿?形についてはよく鏡を見ています。しかし、その中身については、どうでしょうか。本当の自分の姿、飾らない自分の姿を見つめ、今の自分を常に省みる、このような姿勢があって、益々、自分を高めていくことができると思います。今後、より一層の飛躍を期待しています。
「幸福はすべて心にあり」と言います。幸福は心の持ち方によります。満ち足りて幸福を知ることがあれば、よい行いをして幸福を知ることもあります。よい行いは、人から感謝され、また、今を幸福だと思うことで、心が落ち着いた姿を人から見られるようになります。
これからの厳しい社会での荒波に新しい一歩を踏み出すことをみなさん一人ひとりがしっかり自覚することを心から願っています。
◆東日本大震災から7年が経過しました。復興再生に向けた取り組みが着実に進められてはいますが、まだまだ道半ばです。原発事故の処理も安心を回復する状況ではありません。私達はこの未曾有の災害を体験した者としてこのことを決して忘れることがないように後世に伝え続けていかなければなりません。
その他にも現代社会は様々な解決すべき課題があります。このような状況の中で、新しい時代を切り開いていかなければなりませんが、それは若い生命力のあるみなさんが生きるこれからにかかっていると言っても過言ではありません。
◆卒業生のみなさんには、誠実さと前向きな姿勢を忘れずに、困難を乗り切り、生涯をかけて生き甲斐のある人生を求め続けてください。
それでは、餞として次の言葉をみなさんに贈ります。
Youth is not a time of life ; it is a state of mind
青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
この言葉は、サムエル?ウルマンの「青春」というタイトルの詩で知っている方も多いと思います。
何事にも、情熱は大切であります。
◆そして、何よりも元気はつらつとした、思いやりのある人として、志を高く持ち、世のため、人のために大いに活躍されますことを期待しています。
◆最後になりますが、卒業生のみなさんの門出を祝福し、併せて本日ご列席の皆様に、感謝とお礼を申し上げ、式辞といたします。
保護者の皆様には、この日まで卒業生のみなさんの勉学を支えてこられたことに対して、ここに深く敬意を表し、あらためて感謝を申し上げます。
ー要旨ー
◆卒業生のみなさんがつくされた、これまでの学業に対する真摯な努力を心からたたえたいと思います。
◆専門学校での生活はみなさんにとって、それぞれ大きな意義があり、今後の生き方につながる、貴重な青春の記録となります。本校での生活を、単なる過去の思い出としないで、これからの人生の踏み台にして力強く歩んでいってください。
◆これからみなさんが歩んでいく道はまさしく人生の本番であり、もはや学校や家庭といった限られた範囲での保護された環境ではありません。なんとしても自分の力で切り開いていかなければならない世界であり、厳しい現実の世界なのです。そこでは何事も自分の判断に任され、自由であるかわりに義務と責任が要求されます。まずはこのことをしっかりと認識してほしいと思います。
◆社会人として歩んでいくにあたり大事な「二つの期待する人」
1.「感謝される人」
「恩を感謝するのは、徳の最小なるもの、恩を忘れるは、不徳の最大なるもの」という言葉があります。卒業生のみなさんは、これからの人生において、自らの努力とともに、それを支え励ましてくれる多くの人達の存在が、必要であることを東日本大震災で実感したと思います。そのような多くの人達の支えに対して、常に感謝の念を忘れない姿勢が、人生を明るく、楽しく、そして、幸福をもたらしてくれるものであると思います。
そして、このような「感謝の気持ちをもつ人」となると同時に見返りを求めず、丁寧に物事にあたる人、一生懸命努力する人、思いやりのある人などのような「感謝される人」にもなってほしいと思います。
やるべきことをしっかりとやっていけば、それを周りの人は認め、感謝してくれるものでもあります。多くの人から感謝されるような努力を、これからの生活の中で、実践していくことを大いに期待しています。
2.「自分を見つめることのできる人」
「鏡屋の前に来て ふと驚きぬ みすぼらしげに歩むものかも」という歌があります。
これは、石川啄木が、町をぶらぶら歩いている時、その道の先に一軒の家具屋さんがありましたが、その鏡に気づかず、啄木は、「向こうからだらしのない人間が歩いてくるな」と思いました。しかし、だんだん近づいていったら自分の姿だった、ということを詠んだ歌です。
私達は、自分自身を鏡で通して見ている姿と、人が見ている自分の姿が、異なっていることを知る必要があります。今の自分はどうであるのか、姿?形についてはよく鏡を見ています。しかし、その中身については、どうでしょうか。本当の自分の姿、飾らない自分の姿を見つめ、今の自分を常に省みる、このような姿勢があって、益々、自分を高めていくことができると思います。今後、より一層の飛躍を期待しています。
「幸福はすべて心にあり」と言います。幸福は心の持ち方によります。満ち足りて幸福を知ることがあれば、よい行いをして幸福を知ることもあります。よい行いは、人から感謝され、また、今を幸福だと思うことで、心が落ち着いた姿を人から見られるようになります。
これからの厳しい社会での荒波に新しい一歩を踏み出すことをみなさん一人ひとりがしっかり自覚することを心から願っています。
◆東日本大震災から7年が経過しました。復興再生に向けた取り組みが着実に進められてはいますが、まだまだ道半ばです。原発事故の処理も安心を回復する状況ではありません。私達はこの未曾有の災害を体験した者としてこのことを決して忘れることがないように後世に伝え続けていかなければなりません。
その他にも現代社会は様々な解決すべき課題があります。このような状況の中で、新しい時代を切り開いていかなければなりませんが、それは若い生命力のあるみなさんが生きるこれからにかかっていると言っても過言ではありません。
◆卒業生のみなさんには、誠実さと前向きな姿勢を忘れずに、困難を乗り切り、生涯をかけて生き甲斐のある人生を求め続けてください。
それでは、餞として次の言葉をみなさんに贈ります。
Youth is not a time of life ; it is a state of mind
青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
この言葉は、サムエル?ウルマンの「青春」というタイトルの詩で知っている方も多いと思います。
何事にも、情熱は大切であります。
◆そして、何よりも元気はつらつとした、思いやりのある人として、志を高く持ち、世のため、人のために大いに活躍されますことを期待しています。
◆最後になりますが、卒業生のみなさんの門出を祝福し、併せて本日ご列席の皆様に、感謝とお礼を申し上げ、式辞といたします。
平成30年3月15日
東北文化学園専門学校
校長 千田 孝彦
東北文化学園専門学校
校長 千田 孝彦